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玉井 広史; 荘司 昭朗; 森 雅博; 三浦 幸俊; 藤田 隆明*; Fuchs, G.*
JAERI-M 91-110, 13 Pages, 1991/07
エルゴディック磁気リミター(EML)をJFT-2Mトカマクのオーム加熱プラズマに印加したところ、通常のオーム加熱時とは異なる次の3つに分類できる振舞を示した。第1の領域ではEMLの強度増加に伴って最大到達密度が増加した。第2の領域ではH放射光に大きなバーストが観測されるとともに電子密度及び温度の減少が起こり、プラズマ閉じ込め特性の劣化をもたらした。第3の領域ではプラズマのディスラプションが引き起こされた。このときプラズマ表面のq値が増加するとディスラプションに要するEML強度も増加した。EMLコイルの電流を立ち上げてからプラズマにその効果が現れるまで時間遅れが生じたが、これはEMLによる磁場がプラズマ内部に滲み込むときにプラズマの表皮効果が影響するためと考えて評価した結果と矛盾しない値であった。
木村 晴行
JAERI-M 8890, 124 Pages, 1980/06
ダイバーター付きトカマクDIVAに於けるオーム加熱時及び高周波加熱時の周辺(スクレープ・オフ層)プラズマを含めたパワーバランスについて述べる。まず周辺プラズマの計測方法について述べ、オーム加熱の場合にこれ等をダイバー夕ープラズマに適用し、得られた測定結果から通常のトカマクの周辺プラズマの性質を明らかにする。次に周辺プラズマの比例則を周辺プラズマを含めたパワーバランスの考察から導く。壁への熱流束及び荷電交換損失を含めた全放射損失の測定により全体のパワーバランスを明らかにする。最後に高周波加熱(ICRF)の場合のパワーバランスについて述べる。まず2-イオン・ハイブリッド領域でのICRF加熱の最適条件を明らかにする。次いで最適な加熱条件に対して周辺プラズマを含めたパワーバランスを考察する。高周波パワーの径方向分布、各成分粒子への加熱パワーの比率及び加熱時のイオンの輸送をパワーバランスの観点から明らかにする。